社員5名以下のWEBマーケティングの基本はお金をかけないで、何が出来るかを知るところからはじまります。WEBマーケティングにおいて、一番お金がかかるのは、外注費です。業者に依頼した場合、開発者の人件費として、時間当たり5千円〜1万円ほどが必要になってきます。この部分をなるべく社内のスタッフで対応できるようになるとWEBマーケティングに必要な経費は、グッと抑えることができます。その方法をこれから解説していきます。
まず、WEBサイトにおける誤解を解くところからはじめましょう。私が一番大きな誤解と感じているのは、WEBサイトは、デザインが綺麗でないといけないという思い込みです。私がデザインに嫌悪感をいだいているから、そんなことを言っているのではありません。デザイナーとして20年の経験のある私がいうのですから、間違いありません。デザイン面は、いちばん気がつきやすいところですから、競合他社に負けたくないという気持ちは、わかります。しかし、負けていけないのは、デザインではなくて、内容です。
デザインにお金をかけてしまうと、デザインを崩すのが怖くなってしまいます。その結果、本来、行わなければいけない活発な更新作業に支障が出てしまいます。触ってはいけないところを触って、とんでもない表示になってしまったときのリスクを、平気な顔して受け入れられる社員は少ないほうだと思います。
もうひとつの大きな誤解は、WEBサイトが集客してくれるという誤解です。WEBサイトを集客ツールと考えていると、その効果の少なさに、ガッカリします。この誤解のおかげで、WEBマーケティングは効果のないものと考えている人が全企業の8割くらいいるのではないかと思います。この事実さえ、知っていれば、あなたのWEBマーケティングは半分以上、成功したようなものです。
では、ホームページの役割は何なのでしょう。ホームページはあなたのマーケティングにとってのホームです。だから、ホームページと呼ぶようになった訳ではありませんが、私は、WEBサイトをホームページと呼ぶのは好きです。ホームに招くように、あなたのお客様を招く場所と考えています。ホームに招いて、あなたの魅力を伝えてください。気に入ってもらえれば、サービスや商品を買ってくれるかもしれません。買ってくれなかったとしても、また次の機会に足を運んでもらえるような関係ができれば、チャンスがあるかもしれません。あなたは、相手の気持ちが変わるまで、何回もホームに招くのです。