Web活用術やIT業界で稼ぐノウハウを発信

社員数5名以下の会社のウェブマーケティング(2)

誤解3:SEOはコスパが良い

とにかく、SEOが好きな人が多いです。「○○というキーワードで1ページ目に出るようにして」という話をしてくる人はいなくなりましたが、SEOをすると検索エンジンを騙して、上位に表示できるようになると信じている人はまだいます。事業に関係するキーワードの検索結果の上位に入ると、アクセス数が急増するというのは、そのとおりです。しかし、10年前なら、まだなんとかなったかもしれませんが、今は、GoogleのAIが賢くなっているため、簡単ではありません。これをしたら、結果がでるというような方法はもう無いからです。今のSEOの本質は、多くのユーザーが探している情報を掲載し、正しい方法で、検索エンジンに伝えてあげるという、ごく当たり前の方法です。○○をしておいたほうが良いという多少のノウハウはありますが、小さな積み重ねのひとつにすぎません。


たまに、WEBサービスで、ホームページをつくる機能などあって、その機能の一部にSEOという項目があります。多くの場合、入力欄があって、そこに、キーワードやサイトの説明を記述するようになっています。これは、やっておくべき作業ではあっても、やったからといって検索結果の順位があがるとは限らない作業です。いや、検索順位は上がるかもしれませんが、それだけで、SEOをやり切ったとは言えないほどの、ごく、当たり前の作業です。10年前は、SEO専門業者が数多く存在していましたが、今は下火になっています。もう、時代遅れなのです。


以前、SEO専門業者に依頼していた取引先がありました。上司が営業電話を受けて、やってみることになったそうです。設定書のようなものが送られてきて、HTML内に、こういう記述を加えて欲しいということが書いてあり、そのとおりにしました。何十万円もかかったそうですが、それっきり順位やアクセス数が急上昇することもなく、いつのまにか音信不通になっていました。


誤解のないように言っておくと、正しいSEOのノウハウというのも存在します。しかし、それは地道な作業の結果として、期待していた成果が得られるもので、安価にアクセスを集めるものとは異なります。

SEOをやるならこの方法しかない

SEOを非常にシンプルに語ります。では、どうやって集客するのか、SEOの具体的なやり方をお伝えします。SEOの施作は、大きく3つあります。

  1. 内部施作
  2. キーワード選定
  3. 記事ライティング


内部施策だけは、専門的な知識のある人に頼ってください。SEO業者でなくてもかまいません。この部分は、知識がないと理解が難しい部分です。また、継続的に行わないといけないものでもないので、気をつけるポイントだけ確認して、おしまいです。


そのほか2つについては、社内でできるようにしましょう。ここを外注してしまうと、ずっとお金を払い続けないといけないことになります。

キーワード選定


キーワード選定は、どのような検索をされた際に上位に表示されたいのかを決めていきます。ビッグキーワードと呼ばれる、例えば「保険」とか「自動車」などでは、もちろん上位に出すのは、非常に困難なので、通常は、複数単語で自分の会社の強みとする部分をキーワードとして設定します。難しすぎるキーワードでは、全くニーズの無いキーワードでは上位に出ても流入は見込めませんので、キーワードツールというものがあり、どれくらいのボリュームで検索されているかを見て決めます。自分の業種にあうものから難しすぎないキーワードを選んでください。徐々に増やしていくようにします。


キーワードを選んだら、そのキーワードに関連する記事を書いていきます。SEOライティングという言葉がありますが、あまり気にしすぎると書けなくなってしまいますので、気軽に書きましょう。大切なことは、キーワードを含めつつも、ターゲットと考えているお客様が興味を持ちそうなネタを用意することです。文章を書くのが得意な人は多くないと思いますので、ひとつコツをお伝えすると、文章は書くことよりも、取材することに時間をかけてください。筆が進まないのは、書く内容がきまってないからです。当然のことですが、それを自分に文才がないからだと誤解する人がいます。そうではありません。文章を書くのが得意な人でも、取材はしています。むしろ、そういう人の方が、取材を大事にしています。私の場合は、書こうと思っていることを、リストにしています。それぞれの項目は、ほとんど文章になっていませんが、リストとして30行ほどのボリュームになると1000〜2000文字程度の文章をかけるくらいの材料になってくれます。それを、伝わりやすい順番にならべたり、補足したりして文章にしていっています。その書いた文章は、ブログとして、自社のサイトに掲載してください。