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社員数5名以下の会社のウェブマーケティング(3)

3種の神器

ここまでで、ほとんど説明してきましたが、私が、5人以下の会社のWEBマーケティングで大切にしているものが3つあります。

  • ブログを最低2週間に1度書く
  • WEBサイトは、社内で更新
  • リスティング広告

この3つにはそれぞれ役割があります。「リスティング広告」集客「WEBサイトは、社内で更新」コンバージョン「ブログを最低2週間に1度書く」顧客をファンにする

ホームページは集客ツールではないということは、お伝えしましたが、では、どうやって集客するのかというと広告を使います。「なんだ広告か、そんなお金ないよ」という声が聞こえてきそうです。しかし、予算は月額5万円〜20万円です。もちろん商品や業種によりますが、この予算の10倍の売り上げを狙っていきます。

リスティング広告と呼ばれている広告は、検索サイトの上部や右側に表示されます。何かを探している人に直接アプローチできるという点で、紙媒体などの従来の広告よりも効果がはっきりでます。結果を見て、さらに効果が高くなるように最適化ができるので、無駄になりにくい広告です。

しかし、広告の役割は集客までです。お問い合わせだったり、購入といった結果に導くのは、広告の役割ではありません。広告によって、ホームページに入ってきた後は、ホームページの底力が必要です。もし、ホームページが会社の基本情報だけだったら、興味をもってもらえません。ホームページには、あなたがどんな想いで、商品やサービスを提供しているのか、それはどんな特徴があって、お客様にとってどんなメリットがあるのかを書いていきます。

さて、ホームページが完成したとします。ホームページからお問い合わせをしたり、購入したりといったいわゆるコンバージョンという結果を計測します。思ったよりコンバージョンが少なく、この結果が思わしくなかった場合、先で述べた、広告費の話で、1件のコンバージョンを獲得する費用が余計にかかることになり、コスト高で、儲からないということになってしまいます。

その結果、ホームページの情報を変えていくことになるのですが、ここで、WEB制作会社に丸投げだった場合、費用が発生します。結果的に、効果が出れば問題ないのですが、実際のところ、つくってみた後で、テストしてみないと効果のほどは分かりません。また同じだけ費用がかかるとなると、もう一度、やり直す気力はありますでしょうか。ここで、ホームページの運用を諦めることがないようにするため、ホームページは社内で更新できるようになっていないといけません。少し前であれば、そのような仕組みを用意するのには高額な費用が必要でしたが、最近では、ノーコードと呼ばれる知識がなくても扱える環境が整ってきていますので、そのような選択が安価で行えます。

最後のブログについては、私は関わった企業すべてにおすすめしてきました。その中で、継続して更新ができている企業は、明らかに多くのアクセスを集めています。ブログの記事は800文字〜2000文字程度をおすすめしていますが、そのボリュームを書くのに、半日程度は必要でしょうか。忙しい業務の合間ということであれば、2週間に1度が限界かもしれません。それでも続けることで、驚く結果がでます。文才などいりません。ほしいのは、専門家としての見解です。まちがっても、ランチやペットの話を書いてはいけません。商品やサービスの説明だと、どうしても体裁がきになって書きにくい場合もありますが、ブログであれば、ある程度、自由に書くことができます。販売は、人と人が行うものですので、たとえ直接お話する機会がなかったとしても、お客様は、この会社の人はどんな人なのかということを知りたがっていますし、興味のある会社であれば、貪欲に情報を求めています。その期待に応えてあげましょう。