マーケティングの現場は、地味だ。
想像と違うことかもしれないけど、現場で行われている作業は非常に地味で、小さな作業であることが多い。
あらゆる可能性を試しながら、自社にとって、効率の良い、販売方法を模索していく。
トライアンドエラーの繰り返しの中で正解をみつけていく。
魔法のようなマーケティングはない。
もしあったとしても、すぐにマネされて、魔法のようとは思えなくなってしまうから。
一見、派手に見える施策もあるかもしれない。でも、それも実施した後の継続で、マーケティングの腕が試される。効果を検証して、次の実施も同様にするのか、改善点があるのかを考える。
広告をはじめたから安心、高額なWEBサイトをつくったから、コンサルタントが入ったから、もう安心という話ではない。それらすべてをやり尽くして、さらに続けることができた企業のみが、成功を勝ち取る。
マーケティングの現場では、イベントを毎週のように開催したり、サロンなどで、宣伝する機会を得たり、それ単体で効果があるかどうか分からないものを含め、いろいろ試している。実際、効果があるかどうかは、続けた後に分かる。努力の後に、やっぱり失敗だったかな?という思うことも少なくない。目標の大きさに比べたら、非常に小さな努力に見えるものでも、続けなくてはならない。
会社のお金を投資するなら、派手なマーケティングに投資するよりも、マメなマーケティングに投資するべきである。一発のテレビコマーシャルよりも、社員が毎日書くブログのほうが効果があるかもしれない。
人気のマーケティング手法を見つけたとき、他社も同様のことをやっていると考え、安易にとびつかないことも重要。派手なほど短命である。
DXのような、経営の大きな方針転換も会社運営には、重要だが、日々、マーケティングにチカラを注ぐ体制があってこそ、新しい事業でも前進することができる。
革新的なサービスや商品を世に出したいと思ったときこそ、地道さを忘れてはいけない。革新的にみえるものでも、その裏で地道な改善が繰り返され、ようやくリリースまでたどり着いた結果であることが多い。改善過程は見ることができないが、世に出た革新的と言われるものは、改善の積み重ねでできている。