WordPressでブロガーに人気の高い2大テーマであるSANGOとJINを比較しました。
記事内で、写真を左右に配置したり、表を作成したりといったことは、これまでのWordPressでは、そこそこ手間のかかる作業でした。HTMLが分からない人が使うツールなのに、思うようなレイアウトをしようとすると、技術力を求められていました。
最近、ブログを見ると、吹き出しや目次など、装飾されたデザインを頻繁に見かけることが多くなったと思いませんか?いま、ブログコンテンツの編集環境が大きく改善されているのです。
ブログ記事を書くためのテーマ「SANGO」がリリースされたのは、2017年9月ですが、その後、ブログ記事で稼ぐアフェリエイター達の間で評価され、有料テーマにも関わらず、人気のテーマになりました。
SANGOでは、ブログ記事中に、以下のようなパーツを入れることで、ページをつくっていきます。リリース当初はショートコードという、タグのような記述だったのですが、2019年に、WordPress標準の編集画面がGutenbergという最新のものになり、それに対応したことで、ドラッグ&ドロップで様々な装飾を施せるようになりました。各パーツは、デザインの異なるものがたくさん用意されていて、配置の都度、選ぶことができます。
SANGOの主な機能
- 見出し(30種類以上)
- ボタン(30種類以上)
- 箇条書き(20種類以上)
- ボックス(30種類以上)
- 記事を装飾するショートコード
SANGOテーマはGoogleのマテリアルデザインを採用していて、とても見やすいデザインです。コンセプトである居心地の良いデザインをしっかり体現されています。全体的にやわらかい感雰囲気の色調が特徴です。
機能面や操作性の面で非常に評価が高いのですが、ひとつ弱点があるとしたら、そのやわらかいデザイン性です。これは、なんともし難い問題で、ひとつのデザインコンセプトがあるから全体がまとまるわけです。色は、設定で変更できる部分も多いのですが、良くも悪くもSANGOらしさが残ってしまいます。
2018年3月にリリースされた「JIN」というテーマも、SANGOと非常に近い機能を持っています。SANGOより少しクールなデザインになっており、デザイン面ではSANGOほど使う人を選びません。公式サイトからスタイルをダウンロードして適用することができ、さらに幅広いデザインに対応できるようになっています。
デザインの比較でいうと、SANGOのデザインのほうが、丁寧な作り込みがされているように感じます。JINのテーマは、主張が少なく、自分のイメージに合わせ易いデザインになっています。
JINの主な機能
- 解説ボックス(20種類)
- 見出しデザイン(160パターン)
- 吹き出し(15種類)
- マーカー(2種類)
- 比較表(2種類)
- ブログカード
- アコーディオン
- 収益化を後押しする機能
SANGOは読ませるブログ、JINはアフェリエイト向けという方向性を持っているのが、機能から感じ取れます。
SEOやモバイル対応は、ブログ運営には必須ですので、その辺りはどちらも対応されています。
どちらを選んだら良いかという、私なりの結論としては、SANGOのデザインが嫌いじゃなければ、SANGOを選んだほうが良いでしょう。作者の丁寧さがテーマ全体に感じられて、完成度が高いです。最近はアップデートの頻度も上がり、ますます期待が持てます。
正直な話、機能面では、差をつけるのが難しいと思います。どちらも日進月歩でお互いを意識しながら、機能追加をしていくと思うので、機能面はそれほど、意識しなくても良いように思いました。
もっとクールなデザインにしたい、アフェリエイトがしたい、ポータルサイトっぽくしたい、というのであれば、JINが良いでしょう。開発に勢いがあり、このジャンルでトップを狙うくらいの勢いが感じられます。